自分でするエアコン掃除
エアコン掃除を自分でやる！前の準備＆注意
※その１ 私はプロの掃除屋さんではなく、多少家電の知識がある一般ド素人です。ここで紹介するのは、素人がスチームクリーナーを使ってエアコンの掃除を自分でする方法です。 エアコンの掃除を自分でするのならば、必ず自己責任でお願いいたします。
※その2 ネットに溢れる素人さんの「クーラー掃除」の記事ではなく、実際のプロが行うような（お金のいただけるような）レベルのエアコン掃除です。スチームクリーナーでのエアコン掃除は、ほぼ完璧にエアコン内のホコリ・汚れ・カビを除去できます。
以上、2点の注意書き。
よろしくお願いいたします。
スチームクリーナーの
特性に関してはコチラも参照ください。
それでは、
改めまして説明していきます！
◆ スチームクリーナーを使ったエアコン掃除
スチームクリーナーの特性として、
- 洗剤なし
- 油汚れに強い
- 高温殺菌が期待できる。
- スチームなので大袈裟な養生を必要としない
という、エアコンクリーニングにはもってこいの素晴らしい能力があります。
ちなみに私の経験から、スチームでのエアコンクリーニングはお手軽で効果抜群。
しかも、エアコンが壊れた事もありませんし、プラスチック部分が変形した事もありません。
が、しかし・・・
◆ 注意点
クリーニングの注意事項（社団法人 日本冷凍空調工業会）
● 樹脂部品に損傷を与えるような高温高圧スチームでの洗浄を行わないこと。
社団法人 日本冷凍空調工業会では、プラスチック部品に損傷を与えるという理由で
スチームクリーナーは禁止されています。
又、エアコンの取扱説明書でも「プラスチック部分の変形の恐れがある為、40℃以上のお湯は使わないで下さい。」と書いてあります。
なので、「うちは自分でやる訳だし、壊れてもいいんだよ！」
くらい気合が入っているチャレンジャーの方のみ、参考にして下さい。
あ～もう！ややこしいから、私は業者にお願いするわ～～！
という方の場合、
エアコンクリーニングの一括見積りをしましょう。（コチラの方が安心＆確実です）
それでは、そんな注意点を無視（？）してでもスチームクリーナーでエアコンの掃除をするチャレンジャーの方の為に、気合を入れて解説していきます！
◆ 家庭用エアコンの構造と仕組み
まずは室内機の仕組みを頭の中に入れておきましょう。
エアコン（内機）の構造を簡単に説明しますと、熱交換器とファン（送風用）があるだけです。（あ、あと電子回路）
エアコン掃除の肝は
- 熱交換器部分のホコリの除去
- ファン（送風機）についたホコリの除去
- エアコン内部のホコリ・カビの除去
特に複雑な仕組みではありませんので、素人でも数回やればかなり綺麗に掃除できるようになります。
本気でエアコンの掃除を自分でやってみよう！と思ってる方は、一度この映像を見ておくと室内機の仕組みが理解できると思います。
↓室内機の分解洗浄です。
※ 1：40までは必見
エアコン完全分解洗浄【有限会社アベ冷熱技研】 （音声なし）
◆ 用意するもの
- エアコン 少々
- スチームクリーナー 1つ
- タオル5枚以上
- 洗濯ばさみ 適量
- スポンジ （外枠洗い用）
- 養生用の新聞紙など
- プラスドライバー（外枠分解用）
- パイプ洗い用ブラシ
◆ 外枠の分解
うちのエアコンの場合、ネジ2つで外枠が外れます。私も友人・知人・親に頼まれて数台のエアコン掃除をしていますが、だいたいネジ数個で取り外す事ができます。
この外した外装はお風呂場などでスポンジやブラシで洗うといいです。
私はいつも、うちの奥さんにやってもらってます。
これ、クーラーの風向きを調整する部品です。これも機種によって違うと思いますが、だいたい簡単にはずせます。 が！この部品、とにかく細い（弱い）部品なので力ずくではずすと簡単に折れます。十分神経を使って、ゆっくり丁寧にはずすようにしてください。
エアコンの熱交換器にサーモスタッドが張り付いています。
（←赤印の中の黒いヤツ）
ただ単に突き刺さっているだけですので、指でスッと取れます。
これも一応、外しておきましょう。
分解はここまでです。
素人ではこれ以上の分解は無理ですよね。
クーラーの電源プラグ⇒
は必ず外しておきましょう。
◆ 養生
スチームクリーナーでのエアコン掃除の場合、水が多く出るわけではないので、タオルで包むくらいで十分です。
タオルは洗濯ばさみでうまく引っ付けます。エアコンの右のほうに電子回路【基盤】がありますので、心配な方はサランラップでまくなり、ビニールをかけるなり養生してください。私は面倒くさいのでやってません＾＾；
あと、ホコリの塊がポロポロと落ちてきますので、エアコンの下は新聞紙やブルーシートなどを広げておくといいと思います。
スチームクリーナーでのエアコン掃除
◆ 熱交換器の洗浄
ただ単にスチームをかけるだけです。1～2分連続で吹きかけ、3～5分休み、又1～2分吹き付ける。これの繰り返しです。画像でも確認できるように、熱交換器のアルミフィンが倒れています。これも後でピンセットを使い直します。
それでは、お待ちかね（？）の劇的ビフォーアフター映像！
熱交換器にこびりついているのは「ホコリ」。 高圧スチームで一気に吹き飛ばしてしまいましょう！吹き飛ばされたホコリの塊が、エアコン内部へ集まっています。
次は、ファン＆内部の掃除です。
◆ ファンの洗浄
ファン（送風機）洗浄をする前に、熱交換器の上にタオルを数枚乗せておきます。こうする事で、あちこちに無駄にスチーム＆汚れが飛び散らないようにできます。
後は何も考えず、ファンにスチームを吹きかけます。すると、ファンが高速で回転！
エアコンのファンは長細い円柱形ですので、端から端までゆっくりとスチームを移動させながら洗浄していきます。
それでは、お約束の劇的ビフォーアフター！
◆ 内部のホコリ取り
熱交換器、ファンのホコリが内部に溜まってきました。これも高圧のスチームで端へ追いやり、最後はタオルで拭き取るようにします。
何も考えず、スチームでシュー！！そしてタオルで拭き拭き！！
私はここで、パイプ用ブラシ（と呼ぶのかは知りませんが）を奥まで入れてクリクリ回しています。こうすると、奥の方にあるホコリの塊がとれるのですね。
注意！エアコン内部の奥の奥までは手が届きません・・・なので目に見えない部分の汚れが残っているかもしれません・・・こればっかりは、どうしようもありませんので、だいたいきれいになればＯＫ！という気持ちでやる方がいいです。
◆ フィン再生！
これ、物凄く時間がかかる作業。
まさに「千里の道も一歩から」と言う感じで、気が遠くなる作業です。
ちなみに、今回は約2時間程かかりました・・・
◆ エアコンクリーニング完成！
適当な所で切り上げ、外した部品を元通りにはめ込み、電源プラグを差し込みます。
一応、正常に作動するかを確認。
そして、お決まりのこのセリフです。
「おおお！メチャメチャきくようになった！
あ～！すがすがしい気持ちが良い風が来る～」
などと、自画自賛、自己満足、自己陶酔しましょう。
◆ 番外編
あら～やっちゃいましたよ・・・うちの奥さんにこう言われました。
「あんた！きれいにしてるのか、汚してるのか、どっちよ！」
慣れてるから大丈夫！なんて変な自信を持ってしまっていた私。 クーラー下の養生をすっかり忘れていました・・・
お陰で、この有様・・・
スチームで吹き飛んだホコリの塊が、バラバラと散らばっています。 ま、こんな事もありますよね～＾＾；
何故、エアコンクリーニングが必要なのか？
エアコンは家電の中でも、特にメンテナンスが必要な機械です。
私は毎年、エアコンの掃除を自分でしています。
◆ カビ
エアコンの内部は ホコリ と適度な 水分 でカビたちの絶好の棲家、温床で、まさにカビ天国！。 ワンシーズンの使用でも、カビたちはたくましく繁殖しています。
そして、エアコンの中で繁殖したカビ達は、部屋全体に胞子を撒き散らす訳です。
健康な大人では問題ありませんが、免疫力の弱いお年寄りや小さな子供の場合、肺にカビが繁殖する（？）なんて事もあるそうです。
エアコンをつけると、変な咳が出たことはありませんか？
◆ ホコリ
エアコンの構造的に、フィンにホコリが付着し風を通さなくなると、非常に効きが悪くなります。でも、電気代は同じだけかかるのですね。 熱交換器（特にフィン部分）が常にきれいな状態であれば、電気代の節約にもなります。
市販のエアコン洗浄剤などは、全くといって良いほど効果はありません。洗剤でホコリが溶ける？
そんな強力な洗剤ならば、プラスチック部分なども溶かすはずです。 
だって・・・
←こんなに≪かぴかぴ≫に固まったホコリですよ？洗剤をかけて取れるような代物ではありません！
（←別ウィンドウで開きます。気持ち悪いのですぐに閉じましょう＾＾；）
市販のエアコン洗浄剤を使うのなら、まだ歯ブラシなどでブラッシングして物理的にホコリを取り除く方が何倍もましです。
◆ スチームクリーナーを使ったエアコン掃除
スチームクリーナーを使ったエアコン掃除は、非常に効果があり、素人でもお手軽に出来てとてもおススメなのですが、「禁じ手」（？）という所がネックですね。
今回はフィン再生に2時間程かかり、全体の作業としては約3時間ほどかかりました。
フィン再生がなければ、だいたい1時間くらいで終わる作業です。
（2台であれば2時間、3台あれば3時間くらいが目安だと思います。）
※全くド素人の方の場合、下手すると半日仕事になるかも？
エアコンクリーニングは、ある程度電化製品に強い人ややる気のある人であれば、誰でも出来ます。要は中のホコリ、カビを取り除くだけの事ですから。
◆ プロに頼むのなら一括見積がお得です！
素人ではなかなか難しいエアコンクリーニング。人に頼んだ方が安心・安全・楽！です。
エアコンクリーニングを検討されてる方、まずは一括見積りをしてみては？
⇒ エアコンクリーニングの一括見積もり
≪管理人 コメント≫エアコンのお掃除は毎年したいものですが、業者に頼むとそれなりにお金もかかりますし・・・でも、自分でやる方法を覚えれば可能ですよね。 あなたもスチームクリーナーでエアコンのお掃除をしてみませんか？（自己責任ですけど） 結構、楽しいですよ＾＾
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